しつこいまでの繰り返し

私は新しい部分の導入はパパっと済ませてしまう。

詳しい解説よりもやり方を知ってもらうことに重点を置きたいからだ。あとはそのうえでひたすら繰り返しだ。例題、練習題、確認問題A、確認問題B、テキストを変えて類題、練習問題、さらに基本プリントと延々続く。テスト前にも同じ繰り返しが待っている。

繰り返しの効用はいろんな教育系サイトや動画などで紹介されていると思うので、改めて言う必要はないと思う。私がそれよりも大事に考えたいのは「癖の発見とそれが直っていくプロセスを見る」ことである。

何度も同じような問題を繰り返していると、ミスの傾向に気づく。数学を例にとると、移項ミス、符号ミス、約分ミス、式の写し間違えなどがそれだ。ミスに気づけばしつこく指摘する。「またか」と大きなため息をつかれる。本人も「クソ!」という表情になる。やがてミスが減り始める。意識ができてきている証拠だ。でもそれはその日限りのことかもしれない。だから日を改めて繰り返させられる。やはり意識が抜けていると同じミスを犯す。また指摘。でもこれを繰り返していると、いつしかミスは明らかに減る。最後にはなくなっていることさえある。こういう効果があるからこそ、私はひたすら繰り返しをさせる。

今のところ、効果が表れるのは先になるかもしれない。でも、私はいつか実を結ぶと信じて、しつこく、ねちっこく、意地の悪いオッサンであり続けていく。

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