塾の授業あれこれ

中学生

しつこい「理解の追及」

勉強における理解はルートがある。数学の計算や英語の文法のように多くの問題にあたって、頭と手に覚えこませるルートがひとつ。もうひとつは自分の頭で整理し、知識を体系化させるルートである。どちらであっても、指導者には生徒たちの頭の中は見えない以上...
塾の授業あれこれ

隣で他学年の授業が聞けるメリット

塾の授業風景当塾では、中学生、高校生が学年の隔てなく同じ空間で勉強する(小学生だけは別時間)。そのため、中学1年生が文字式を習っている横で2年生の連立方程式の説明が行われていたりする。習ったばかりの文字式がふんだんに使われた計算式が、隣のホ...
中学生

しつこいまでの繰り返し

私は新しい部分の導入はパパっと済ませてしまう。詳しい解説よりもやり方を知ってもらうことに重点を置きたいからだ。あとはそのうえでひたすら繰り返しだ。例題、練習題、確認問題A、確認問題B、テキストを変えて類題、練習問題、さらに基本プリントと延々...
塾の授業あれこれ

自分の言葉→殻を破る

先日来、生徒たちと接している中で意識している言葉がある。「自分の言葉」だ。自分の言葉というのは、誰かからの借り物でもない、自分の思いを、自分の脳みそという機械を通して他人に向けて発する言葉だ。これを持っている子供たちはずいぶん少なくなったよ...
塾の授業あれこれ

今、不安なこと

最近、何名かの生徒にこんな言い方をしている。「今、何をしたい?何が不安?」入塾当初はこちらが勉強内容を先導するようにしていたが、今は「自分の不安な部分」に焦点を当てさせるようにした。するとちゃんと答えが返ってくるようになった。「社会がやりた...
塾の授業あれこれ

目指す指導の形

ゴールデンウィーク中に考えたことを一つずつお話ししていきたい。昨日は愚痴をSNSに投稿する先生について考えたことをお話しした。今日はもう少しポジティブな話題について考えたい。塾で教えるうえで避けて通れない問題は「どれくらい教えるか」だ。手取...
塾の授業あれこれ

少しの進歩、でも大きな一歩

生徒全員に話していることだが、私は少々どころかかなり性格が悪い。口も悪い。小さなミスであっても(というより小さなミスの時ほど)容赦なく馬鹿にするし、問題に正解しても「なんで?なんでそれが答えなん?」と説明を求めること多々。本音を言えば生徒か...
塾の授業あれこれ

負けん気

ある日の授業中。中学生の一人が問題集を目の前にして手を止めている。どうやら解き方が思いつかず苦戦している様子である。私はすぐに手は貸さない。一生懸命悩んでいる時間、脳内の細胞は活性化し、記憶を呼び起こそう、考え方を整理しようとフル稼働中であ...
塾の授業あれこれ

単語テストにみる個性

当塾では週に1回(木曜か金曜)英単語テストを課している。小学生(英語受講者のみ)は週に30~50語(内容によって変動)。中学1,2年生は40語程度、中学3年生は80語弱。範囲はもちろん事前指定。「1週間かけて覚えておいで」と声はかけてある。...
塾の授業あれこれ

前近代的塾の形?

中学3年生に数学の平方根を教えている。中学1年生が私の板書をじっと見ている。当たり前だけれども1年生はルート記号の意味なんか知らない。一言「割り算みたい(割り算の筆算の形がルート記号に似ているということだろう)」。こういう反応は私を大いに刺...