夏休みのさなかに書くような内容ではないかもしれませんが、当塾のスタンスをお伝えする上でも大切なことなのではないかと思い、今回書くことにしました。
ここでお話しするのは、「退塾していただく」、すなわち当塾の側から指導を終了させていただく基準についてのお話です。
退塾いただく基準は3つ
当塾は、他塾様と同様、塾規約として禁止事項や退塾勧告をさせていただく項目を列挙しています。
いちいち項目を書き連ねることはしませんが、各項目を定めるにあたって大事な基準はあります。
それが3つありまして、その基準が以下です。
①学習意欲・態度が悪い、②礼儀や失礼な言動、③当たり前のことをしない
これらに伴い、当塾でこれ以上指導するのは困難と判断した場合、退塾を勧告させていただきます。
ひとつづつお話ししながら、当塾の考えをお伝えさせてください。
①意欲・態度に関する問題
頻繁な居眠り、学習に関する指示を聞かない、不必要に周りの生徒に話しかける、再テストが頻発する、などがこれに当たります。
また、校則や法律に触れるような服装や振る舞いもこれに該当します。
これは主として「お子さん本人の問題」として、厳しく注意し、改善が認められなければやめていただくことになります。
②礼儀や言動に関する問題
これは、挨拶をしない、人に何かをしてもらってお礼が言えない、言葉遣いが悪い、嘘をつくなど、勉強とは違う観点で「なっていない」振る舞いに関する項目です。
これに関しては、退塾の基準というより、「厳しく指導する対象となる」のが正確かもしれません。
お通いいただいている方にはお分かりかもしれませんが、私はよく怒ります。瞬間湯沸かし器のようなタイプですので、笑いながらバカ話をしている途中であっても、上記のような振る舞いに気づいた瞬間、外にまで聞こえるカミナリが落ちます。通行人の方が驚いてこちらを覗いたこともあります。そのこともあって、最近はなるべく怒らないようにしていますが。
ただ、その怒られる基準の99%はこの礼儀や言動に関するものです。勉強(勉強態度は別)や成績で叱責するようなことは絶対にありません。
③当たり前のことをしない
今回一番お話ししたいのがここです。
具体的に言えば、「無断欠席や無連絡の遅刻」、「授業料を滞納される」、「必要な呼び出しや補習に応じない」、「指示した書類(定期テスト結果や成績表など)を提出しない」などです。
当たり前のことをしない生徒さんが一人いるだけで、「決まりを守る」という塾内の空気は一気に弛緩します。他の生徒さんへの悪影響が大きすぎるのです。
今回この記事を書くきっかけになったのは、この無断欠席や無連絡の遅刻の頻発に伴い、開塾以来初めて、生徒(直接的には保護者様)に退塾勧告を出したことにあります。他にも問題はあり、それについては都度指導を行ってきました。懇談を通じて保護者様にもお話をしましたが、改善の兆しが見えず、夏休みに入って、無連絡による欠席が2日連続した時点をもって、「指導不可」と判断したものです。
この項目についてだけ、なぜことさらに強調するのかといいますと、「無連絡」「滞納」という、「本人にとどまらない問題」が存在するからです。こればかりは本人にだけ指導をしても意味がありません。
はっきり言いきりますが、親御さんの問題です。もっと失礼を承知でいってしまうと、お子さん本人は「かわいそうで気の毒」とさえ思ってしまいます。
これらを踏まえ、次回当塾としての考えをお話ししようと思います。