成績2以下の危機②

前回記事に引き続く形で、今日は成績2以下の生徒に対する当塾のスタンスをお話ししたい。

最初にお伝えしておくと、当塾では成績による受け入れ基準や入塾テストの類はない。成績2が4や5になる例も目の当たりにしているので、成績2以下の生徒たちがすべてダメだなんて思わない。

ただ一方で、どんな子でも「頑張れば大丈夫!」というつもりもない。多くの場合、成績2以下の生徒は「勉強以前の大きな問題」を抱えていることがあるからだ。

当塾でも「難しいかもしれない」と思う成績2以下の生徒についての傾向をお話ししたい。

主体的に学習に取り組む態度がCである

一番の問題点がここだ。いささか精神論的な話になって恐縮だが、「主体的に学習に取り組む態度」はほかの2つの項目と連動している。主体的な態度がCで他がBやAだったという例はあまり見かけない。

逆はある。主体的な態度がBだけどほかの2つがCで結果、評価が2になるという生徒だ。こういうタイプは伸ばせる余地がある。単語の覚え方や基礎問題の反復など、地道な勉強を続けられる可能性があるからだ。

ただ、態度の面に問題がある生徒の場合、この地道な勉強の土俵に上げるのは非常に困難。多くは不可能だ。「頑張らない」「意欲を持たない」が習慣化しているからだ。

そこを頑張らせるのが塾の役目だろう、と思われるかもしれない。もちろん私だってそう考えている。言われるまでもないこと。ただ、多くは基礎学習を続ける領域に到達できずに塾をやめてしまう。

成績を向上させたい、と親だけが思っている

少しづつ本題に近づけていく。次に大事なことは、主体性に絡めて「本人が成績を上げたいと思っていること」だ。中学生の場合、多くは塾を検討するのは親御さんだ。もちろん、塾を決めるなんて決定を生徒本人がすることは珍しい。ただ、きっかけは何であれ、今の成績をどうにかしたい、と本人が強く思っているかどうかが大切だ。

その部分がなく、ただ親御さんが「成績が悪いので・・・」だけで来るとうまくいかないパターンが多い。「親に言われたから」だけで続けられるほど、基礎学習は簡単なことではない。

親が子供のことをわかっていない、学校の先生と話そう

一番の問題。成績が悪い原因を親の方が把握していないパターン。

正直に申し上げる。1回の事前面接や通知表、テスト答案などを見ただけで生徒の成績不振の原因を特定するのは塾の先生だって難しい。経験値からある程度の予測は立てられるが、実際指導に当たってみると、意外なきっかけで成績が上昇する生徒の例は絶えない。冒頭に挙げた「2が5になった生徒」なんてその代表例だ。

ただ、一つだけ言えること。2以下の成績の生徒が上昇した場合、親御さんには共通したパターンがある。

学校の先生から成績が悪い原因を聞かされていて、親子ともにそれをよく理解していることだ。

例えば「提出物が出せていない」、例えば「小テストの出来が悪い」、いい先生だと「コツコツ取り組むのができていないのでは」など、具体的なアドバイスをくれることもある。それを正直に事前面接で教えてくださる親御さん、それを理解している生徒さんの場合は伸ばしやすい。「そこを一緒に直そう」と塾、親子の三者で合意が形成できるからだ。

だから成績不振のお子さんに悩むお父さんお母さん、学校の先生の話をよく聞きましょう。よくお子さんと話し合いましょう。それから塾なりなんなり探しましょう。親御さんだけが前のめりになっても無駄です。

におか塾は、尼崎市立花町の「勉強を鍛える学習塾」です。

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