将来を考える

将来やりたいことは特にないー

こういうお子さん、多いと思います。将来の夢が持てていないことに悩む親御さんもいらっしゃるかと思います。

今回は「将来の夢がない」ことについての解決策のお話しではありません。最悪のシナリオを考えてお子さんのことを見ていこう、という趣旨のお話です。

まずは将来の目標がないお子さんの傾向を見ていきましょう

①受験はうまくいかないことが多い

将来の目標がないお子さんの場合、将来から逆算した目標設定も当然できません。例えば、

医者になりたい→医学部に入らなくてはいけない→私立の医学部は学費が桁違い(数千万円かかります)→国公立医学部に行かなきゃいけない→相応の進学校に行かなければいけない

というように逆算していくと「中学高校で相当な好成績をとり続けないと医者にはなれないぞ」となるわけです。

医者に限った話ではありませんが、行きたい高校、行きたい大学、つきたい職業に意識が向かないので「どこでもいいや」に最終的に流されます。当然その進路に向かうガッツもわきませんから受験なんてうまくいくわけがないのが道理です。

②魅力がない

目標に向けて頑張る人間というのは、それだけで魅力的に映るものです。職人を目指して修行する人、甲子園に向かって日々練習する野球少年、もっといえば好きな車やバイクを買うために日夜仕事に励んでいる人だって、周りから見ると魅力的に映るものです。

翻って目標のない人というのは、日々の生活にメリハリがないせいか、だらだらして映りますので魅力的には見えません。私もいろいろなお子さんを見てきましたが、目標が特にないのにだらだら勉強している生徒さんは、得てして魅力的に映りませんでした。何なら成績も伸びないことがほとんどです。

お子さんはいかがですか。親御さんの目から見て魅力的に映りますか。

目標を見つけろ!はだめ

「目標はないのか?」「将来を考えなさい」なんて言い方でお子さんに言う親御さんもいるかもしれませんが、逆効果です。

理由はいろいろあるでしょうが、まず大前提として目標がないのは「事実」です。それを受け止めなくてはいけません。

それに目標がないのは、お子さんだけが原因とは言い切れません。思い切って言いますが、小さいころに目標を持てるように考えさせてこなかった親御さんの責任のほうが大きいとさえ考えています。原因がお子さんだけにあるのではない、という事実を見据えて考えなくてはいけないと思います。そこに対する考えもなしに、ただただ「うちの子は将来の目標も特にないみたいで・・・」と悩んだ表情で言われても、こちらは「はあ?」の一言で終わってしまいます。何より、いきなり今になってそんなことを言い出されてはお子さんだって迷惑だと思いますよ。

目標がないなら食い扶持を考えさせよう

実際のところ、将来の夢を持つ、というのは結構難しいものです。考えても「何をしていいかわからない」というのが多い気がします。

でしたら、考えるのは一つです。飢え死にしないようにさせることです。動物だってほかの動物や植物をとらなければ死んでしまいます。人間の場合は「食うためのお金」をどうやって得るのかを考えさせてあげるしかないでしょう。

「お前に将来の目標や夢がないのならそれはそれでOKだ。ただし親は子供より先に死んでしまうから、お前は自分でどうやったら食べていけるかだけ考えてくれ。お前が大人になったらコッチは面倒は見ないから。」とでも言ってあげましょう。目標や夢がないのなら働けばいいんです。

でもたぶん無理でしょう

困ったことにそれを言ってもまともに通じるかは怪しいものです。目標がないタイプのお子さんの場合、「やりたいことはないけどやりたくないことはいっぱいある」んです。いやな仕事はしたくないでしょうね。そういう人たちの行き着く先が非正規雇用しか働き口がない、という末路だと思います。そんなふざけた考え方の人は会社だって雇いたくないですから、人数合わせがしやすく使い捨てがきく非正規雇用しか行先はないわけです。それも長く続かず職を転々として、見るに見かねて親が面倒を見て、いつしかそれが当然のようになってますます働かなくなる・・・。地獄のらせん階段です。

小さいお子さんには情報の乱れ撃ち、遅かった場合は毅然たる態度

やや言い方が乱暴になりましたので、少し言い方を変えてまとめに代えましょう。

お子さんがまだ小学生など小さい場合は、将来に関するいろんな情報を与えてあげましょう。直接的に「〇〇になれ」というのではなく、ニュースの話やアニメやドラマの登場人物などの詳しいお話をしてあげるのでもいいんです。小さいお子さんはスポンジのようにいろんなものを吸収します。目的は定めずに情報を乱れ撃ってあげましょう。

お子さんがある程度大きくなった場合は、このやり方は手遅れです。よほどドラスティックな出来事でも起きない限り、何かに目覚めることは期待できません。それでもお子さんは漫然と「大学でも行こうかな」なんて言い出します。その時に毅然と「でもで行くような大学なら行かせない、お金は出さない、働け!」と言い切るべきです。親の本気を見せましょう。そして、お子さんが本気で進学や将来に向き合う可能性に賭けるしかないと思います。

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