1学期の勉強法(中学3年生)

1学期の勉強についてお話してきましたが、今回でおしまいです。

最終回は3年生について。

内申点対策

公立高校進学を考えるのであれば、まず大事なのは「内申点」ですね。3年生の1学期からは、本格的に成績が内申点計算の対象になります。

とすると、「普段の授業」「定期テスト」「実力テスト」が肝になります。

まず普段の授業について。各科目の先生が評価基準などを詳しく説明されたはずなので、しっかり意識しながら普段の授業に取り組みましょう。1、2年生の時と同様なことがほとんどだと思いますが、これは見方を変えれば、「1、2年生の取り組み方がまずかった人は3年になっても伸びないよ」ということでもあります。授業への取り組みを見直す最後のチャンスだと考え、真剣に取り組みましょう。

次に定期テスト。これは先生によりけりなのですが、3年生になると内申点計算の関係から、定期テストが難しくなることがあります。点数分布ををなるたけばらけるようにしたい、と考えることがあるわけです。また、2年生の学年末テストなどで経験した人もいるかもしれませんが、「1、2年生の単元をテスト範囲に含める」ことも増えてきます。後でお話しする実力テスト対策も含めて、復習を始めておかないといけません。

最後に実力テスト。これは4月にあった「学力調査」とは違います。市内統一テストという形で、尼崎市内すべての中学校で同一の問題を使った試験が行われ、それも内申点計算の材料に使われることになります。範囲は「これまでに学習した内容全て」です。特に1学期の間は新しく学習した内容が少ないわけですから、必然的に1、2年生の範囲が中心になります。英単語や文法など、過去に学習した内容の抜け漏れを普段からつぶしていきましょう。3年生になると、学校から3年間のまとめワークが配られることもあるはずですし、それで足りなければ塾の教材や市販の教材で補強していくようにしましょう。

入試に向けた準備

次に入試に向けた対策のお話です。

具体的な勉強については上記の実力テスト対策と同じように復習をメインにしていきましょう。いきなり入試の難問に挑むのもいいですが、それはある程度成績のいい人がすることです。平均的な成績の場合は何よりまず、基礎的な事項をもう一度見直す作業から始めた方が、結果的に後半になってからの追い込みに生きてきます。

もう一つは、入試に向けた情報収集を始めることです。公立高校であってもどの高校がいいのか、自分の成績(内申点)で目指せるか、どのくらいの成績が必要になるか、などのデータ分析は必要ですし、私立高校を目指すのであればその高校のレベル感、距離的に通えるか、どんな学校なのか(中のようす)などを情報収集していきましょう。すべてを把握するのは難しいですが、勉強の動機があやふやにならないよう、目標を具体的に持てるようにする意味でもお勧めします。

まとめ

3年生の皆さんにとっては、中学生活最後の1年であると同時に、受験など新しい進路へ向けた大事な1年です。悔いの残らない1年になるよう、この1学期にいいスタートを切ってほしいですね。

次回からは、高校入試に向けた分析のヒントとして、以前にお話しした偏差値などの「数字」への注意の向け方についてお話ししましょう。

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