塾テキストのお話も終盤戦、今回は受験用テキストのお話です。
中学受験用と高校受験用がありますが、ここでは高校受験用テキストのお話をします。
受験用テキストの分類
高校受験対策を目標にしたテキストで、中学3年間のまとめや1,2年のまとめなどのまとめテキストの形式をとっているものが多いです。他には公立高校の過去問から問題を精選したテキストなどもありますし、リスニングや長文読解、記述問題対策など特定の出題形式に特化したテキストもあります。種類別に分けましょう。
まとめテキストの場合、基礎の確認→練習→入試問題の実戦といったステップで構成されているテキストがほとんどです。ほとんどの出題形式を網羅しているので、1冊で入試対策の大部分がカバーできます。ウイニングフィニッシュやビルダー、中学のまとめなどが有名です。
過去問テキストの場合、基礎の確認などはできている前提で構成されているので、実際の入試問題の中で「基礎的な問題」「応用力が必要な問題」といった感じでレベル分けされています。特訓テキストなどが有名です。
特化テキストの場合は、「リスニング対策」といった問題形式に特化したテキストと、難関高校の問題ばかり選んだテキストなど、高校レベルに特化したテキストに分けられます。種類に応じて導入されることが多いです。
使われ方
入試対策の最後は過去問演習になります。
受験用テキストはそれまでのつなぎとして、事項の確認、問題演習目的で使われ、宿題用や自学用に使われることが多くなります。部活引退後、受験に向けて勉強時間が取れるようになる夏以降に導入することが多いと思われます。
授業での使用が少ない分、採用していない塾も多いです。
まとめテキストの使い方
1年生から標準テキストでの練習をしっかり積んでいる場合、必要ないと判断されることがあるテキストです。標準テキストが十分使いこなせているのであれば、あえて使わない選択をしてもかまわないと思います。「1,2年生の復習が間に合っていない」など、必要があるかどうかをまず判断する(あるいは塾の先生に判断してもらう)のが大切です。
そのうえで使用する場合は、計画を立てて使用することが大切です。3年間のまとめ、かつ入試問題にも対応しているとなると、見た目以上に進めるペースは遅くなります(問題が難しいため)。1週間単位など、時間を区切って計画表を作るなどして進めていくことをお勧めします。
特化テキストの使い方
こちらの場合もまずは「必要かどうか」をしっかり判断してもらいましょう。
例えば「リスニング対策にもっと問題練習がしたい」や、「〇〇高校は英語長文が難しいから・・・」といったテーマがはっきりしている場合、「数学が苦手だから小問集合をまずは完璧に」などレベルに合わせて強化が必要な場合も検討に値する教材です。
まとめ
受験用テキストはバリエーションの豊富さと導入タイミングの難しさから、使い方を選ぶ必要がある教材です。
通っている塾で導入されている場合は、他のテキスト以上に使い方や目的を明確に理解しておく、わからない場合は塾の先生に確認しておくなどしておきましょう。
次回は塾テキスト全般に関する当塾での扱いについてお話しします。