こんにちは。
前回予告した通り、今回から科目ごとにネチネチと掘り下げていきたいと思います(笑)
第一弾は英語です。小学校からお話ししていきます。
小学校英語の目標
小学校英語の目標は、「話す」「聞く」を中心にして、英語によるコミュニケーションの素地を作ることにある、と学習指導要領に説明されています(原文は外国語と表記しています)。
教科書を見てみるとわかりますが文法的な説明は皆無です。「自己紹介するとき」「好きな食べ物は何?」「誕生日はいつ?」など、「日常でする会話を英語で表現するとどうなるか」に重点が置かれます。習得する英単語もそれに伴って、身近なものや教科の名前、数や月日や季節などの名詞を中心に習得することになります。
私の思う小学校英語の注意点
簡単に言ってしまうと、「中学生になった瞬間、勉強の仕方が変わるので、それを想定しておかないと大変だよ」ということです。
小学校では「話す」「聞く」中心なのですが、中学生になると「読む」「書く」の要素が重視されます。それだけならいいのですが、ここに次の要素が加わってくるのです。それは、「話す」「聞く」の力は小学校で身に着けたよねという前提です。
今年度、中学生の教科書が刷新されて顕著になりましたが、小学校で英語を苦手にしていると、中学1年生になった瞬間に沈没します。
何をどう勉強するか?
「話す」「聞く」が中心というのはあくまで「お題目」でしかない、と私は思っています。
脳みその話をすると長くなるのでここではしませんが、小学生、しかも中学年以上の年齢になっていると、よほど環境が整っていない限り、思考のベースは日本語です。一時期「英語脳」という言葉がはやったことがありましたが、本当の意味での「英語脳」を養うのは、音楽でいう「絶対音感」と同じで10歳くらいになってからでは遅いのです。
では、小学生の英語の勉強で大事にしておいてほしいことは何か。
表現が簡単なうちに、「日本語との対比」、つまり「英語ではこう書く」という決まりを少しずつでも学んでおくといいでしょう。教科書を見てみるとわかるのですが、表現を覚えたり、実際に使ってみたりという練習は多いのですが、知識が細切れになっていてお世辞にも体系的とは言えません。教科書から学べるのは、あくまで表現パターンを増やすこと、聞いてみる、話してみるということに限られます。
実際にいろんな英語の表現を読んでいくとわかると思うのですが、英語は日本語に比べてルールがはっきりしていてわかりやすいです。例外が少ないのです。ですので、ルールを理解する頭を育てておくと、内容が高度になっても理解がしやすくなります。
文法用語をむやみやたらに詰め込む必要はありませんが、日ごろ教科書で読んでいる文から決まり事を見つける練習をしておくと、中学生になった時に負担が減りますよ。
次回
今回は小学英語勉強のきれいなお話しをしました。
次回は少しダークなお話になると思います(笑)。