高校で伸び悩む生徒のパターン

こんにちは。

前回は高校選びについてお話ししました。

今回は高校に進学した後についてお話しします。

高校で成績が沈没する生徒

残念ながら、一定数現れます。

理由はいろいろあると思いますが、よく聞くのは、

高校に入ったら勉強しなくなった

勉強の仕方がわからなくなった

という声です。

しかも、これは難関の進学校に行った生徒の間でも起こりうるのです。

なぜこうなるのか。

そこには、一定の傾向があると思われます。

高校で伸び悩む危険なサイン

中学時代に優秀であっても、高校に行ってから伸び悩むお子さんには、このような傾向が見られます。

①自主的な学習の習慣がなかった

②高校に入ってからも通用するような勉強をしてこなかった

③にもかかわらず中学生の延長のような高校生活を送ろうとする

順番にお話しします。

①自主的な学習習慣がなかった

これは、中学時代に学習塾に全力で引っ張ってもらったお子さんに見られる傾向です。

たいていの場合、中学を卒業すると、通っていた塾はやめることになるでしょう。その結果、自分の勉強に首輪をつけてくれる存在がいなくなってしまい、勉強しなくなる結果、成績が伸び悩むことになるのです。

②高校に入っても通用するような勉強をしてこなかった

これは何も、中学生の間に高校の先取りをしなさい、という意味ではありません。

中学生の間に「理解して使いこなす」経験をしておかない(パターンの暗記ばかりに頼っている)結果、高校生の勉強がわからなくなる、というケースが多いという意味です。

以前にもお話したことがありますが、中学生の勉強は、理解よりも数をこなすことで対応できる分野が多いのです。そして、その「量をこなして何とかなった、点が取れていた」という経験から、「高校でも同じようにしていけば何とかなる」と思ってしまうのです。そして実際に高校に行ってみると、量だけこなしてもどうにもならない分野の多さについていけなくなるケースが多いのです。

③にもかかわらず、中学生の延長のような高校生活を送ろうとする

意外にこれは大きな問題になる、と私は思っています。

3年生の後半になって一気に詰め込む勉強でも、意外と高校入試は何とかなります。それでなくても、高校入試は(第一志望に行けるかはともかく)、どこかしらの高校に受かるだけなら簡単です。この「高校入試は簡単」という経験がネックになることがあるのです。

「定期テストや大学入試も間際になってから頑張ればなんとかなるでしょ、高校入試はそれでうまくいったし」というのは、高校、あるいは大学入試では通用しません。まず何より、定期テストの教科数が中学校の2倍近くになりますし、内容は中学生の数倍高度なものです。②でもお話しした通り、中学では「とにかく問題をこなして何とかなった」という分野が多いのですが、高校の内容はそんなやり方では通用しないのです。大学入試ともなればなおさらです。

また、この成功経験は、「中学校と同じような生活でも大丈夫」という勘違いを引き起こします。簡単に言ってしまうと、部活動もしようとするパターンです。

もちろん、部活動をすることが悪いなんて思っていません。ただ、勉強との両立が危うくなった時のリスクが中学生の時とは比べ物にならない、ということを頭に入れておかなくてはいけません。特に国公立など難関大学への進学を考えているのならなおさら、部活と勉強の両立は難しいということを頭に入れておかなくてはいけません。

「部活で活躍しながら、国立大学に現役でいった先輩もいる」というかもしれません(実際いますよ)が、その先輩は赤の他人です。その先輩はおそらく勉強における才能が秀でていたので、部活をしながら合間に勉強していく形でも理解が十分にできていたのかもしれません。お子さんとはそもそも違う人間の成功例でしかないのです。

一部の人の成功例だけを見て、「自分も同じようにしていけば大丈夫」と考えるのは、はっきり言ってしまえば「頭が悪い」です。部活動にしっかり打ち込んで、なおかつ勉強も頑張る、というのであれば、部活のない日には遊ばずに勉強する、両立できなければ部活を辞めさせる、といったくらいの覚悟をしっかりとお子さん本人にさせておかなければいけません。「部活に本気で打ち込んだ人間は、受験モードに切り替わると強い」という言い方で部活動をすすめる先生もいますが、それは、この「覚悟」ができている人にのみ当てはまります。

最後に

受験が終わるまでは、お子さんがどの高校に行くのかわからないわけですから、具体的な高校生活をイメージするのは難しいかもしれません。

それでも、具体的なものは無理でも一般的な高校生の生活イメージ、大学受験などを含めた将来のイメージをしっかりと考え、お子さんと共有できるようにしてみてはいかがでしょうか。お子さんは(全員がそうとは言いませんが)、自分の経験でしか高校生活は想像できません。だから「部活やって、テスト頑張って、3年で部活終わったら受験かな」といったイメージしか持ちにくいものです。

その点、親御さんはその道を一度通ってきた人生の先輩ですから、考えられるリスクなどをできるだけお話ししてあげてほしいですね。

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