前回のお話の最後に、「勉強は才能の範囲内で努力すること」と言いました。
今回はこの「努力」と「才能」のお話をメインにしましょう。
勉強の才能
身もふたもない話ですが、勉強にも「才能」はあります。
「授業で聞いた話や教科書で読んだ内容を、自分のものにできる理解力」「なぜそうなるのかを考えられる思考力」「理解した内容を、問題を解いたり他の単元や話題に応用できる応用力」「単純な記憶力」など、同じ学年、同じクラスでも高いお子さんから低いお子さんまで様々です。これだけでも「差」が存在するといえると思います。
ではこの差はどうして存在するのでしょうか。
遺伝?環境?
知性が遺伝の影響を受ける、という研究データがあるようです。
別に、環境による影響を指摘する説も存在します。親による教育環境や生活環境ですね。
遺伝の研究や環境について詳しいお話はしません。たぶん、どちらも影響はあるのだろうと思いますが、どちらかで100%決まるわけではない、とは思います。
「遺伝や環境などのせいにしてしまわない」ことが大切だと言えそうですね。
ただ、気を付けておかなければいけないことがあります。
「やる気」「努力」だけの問題にしてしまうこと
「やる気になればできるはず」「勉強は努力でカバーできる」
という言い方で片づけてしまおうとする人、いませんか。
この言葉は、結構複雑な意味合いを持ちます。
「うちの子には能力はあるはず」「努力すればできる子のはず」という期待
「せめて勉強だけは才能以外の力でなんとかなってほしい」という願望
「『実はできない子だった』と思いたくない」気持ち
人によって違うと思いますが、いろいろな思いが入り混じった言い方になるんです。
もちろん、単にやる気がないだけだった子は、しっかり努力すれば伸びることもあるでしょう。
しかし、もしも能力の部分を勘違いしていると悲劇がおとずれます。
「頑張っているのにできるようにならない」事実
能力が不足しているのに、人と同じ努力をしても、なかなか同じようには伸びないものです。
それどころか、「何でうちの子は頑張っているのに伸びないのか」とマイナスの感情でお子さんを見てしまいがちになります。
それだけならまだしも、中には「まだ努力が足りないのか」と、過度な努力をお子さんに強いてしまうことにもなりかねません。
お子さんにしたら悲劇です。
「頑張っているのに伸びない」と、自分に対する感情だけでもマイナスなのに、さらに家族から、「努力が足りないからだ」「お前が悪い」というような目で見られたらたまったものではありません。
大事な3つのポイント
では、どうやってお子さんの現状に目を向ければいいのでしょうか。
私なりの大事な3つの観点をお伝えします。
①お子さんの現状を知る
②適切な努力のさせ方を知る
③伸ばし方のイメージを持つ
次回、一つずつお話しします。
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