部活動の仮入部期間が始まった。いろいろな部活を眺めて何に入るか決める人もいるかもしれないし、入学する前から「野球部に入る!」みたいに決めている人もいるかもしれない。
そこで部活動について一言。
みんな入っているから、という動機で部活に入るのはすすめられない。そもそも部活動は生徒たちの自主的な活動であるという建前がある。自主的な考えで参加することは大いにやるべきだし、自主的な考えで参加しない考えだってありうべし、と考えなくてはならないのだ。
私個人は中学も高校も部活には入らなかった。高校はともかく中学で帰宅部を選択したのは、やりたかったバスケットボール部もサッカー部も地元中学になかったからである。そこで別にやりたくもないスポーツを「みんなやってるから」で選ぶ考えは私にはなかった。「サッカーもバスケもないんだったら部活には入りません」で終わった。確かに友人たちが放課後に部活に行く中ひとり帰宅していくときに、寂しさのようなものがなかったと言い切ってしまえばうそになるが、だからといって部活に入らなかったことを後悔したりする気持ちは一切なかった。
私の昔話はともかく、部活動に対する私のスタンスは上の通り。「やりたいなら全力でやりなさい、やりたいことがないのに無理に入る必要はないよ」ということ。実際、今いる塾生(中学生)の中で、部活に入っていないのは一人だけだ。部活動には奨励も反対もしない。部活動にはメリットもデメリットもある。それらを併せのみながら、自分で考え、自分で努力し、自分でやりぬけるなら部活動には大いに意義があるし、部活動にすべてを優先させられ、勉強その他の生活に支障をきたすようではデメリットでしかない。
それらをしっかり考えて部活動を選んでほしい。そして一生懸命取り組むと決めたなら、私は全力で応援したい。