2学期期末試験がやってくる。
この時期の期末試験は、学年によってさまざまな意味を持つ。
まず中学3年生。
中学3年生にとっては、内申点決定に大きな影響を及ぼす最後のテストだ。それを強烈に意識して取り組めるかそうでないかが、(あくまで高校受験に限ってだが)運命を左右する。
1,2年生。
仕方のない部分はあるが、たるむ時期である。しかも、試験範囲がいよいよ難しくなり始める時期と重なる。数学は数学らしく、英語は英語らしくなる時期である。ここでの意識の差、死んでも食らいつく意識の有無が、この先の成績や順位を決める時期だ。
簡単な言い方でまとめたが、私としては、この時期は特に塾生へのあたりがきつくなる。勉強時間や量をいくらとったところで、根底の意識の部分のたるみがあれば、ただの時間の無駄。時間も量も意味をなすことはない。
いつまでもまとめページばかり調べていれば、「いつになったら調べなくても答えられるわけ?」と飛んでくるし、計算をミスすれば、「計算をミスった時点でいくら考えても無駄」と切り捨てられる。
この時期、試験勉強の時期に向ける意識に対する一番の眼目は「常在戦場」。「あ、計算ミスっただけです」などもってのほか。どうせ本番でもやらかすに決まっているし、事実やらかした答案を持ってきて半笑いだ。
はっきり言ってこういう人間は勉強ができない人以上に嫌いだ。
最近私が常に口にする「強さ」とは180度対極に位置する人間だからだ。覚えていないことがあれば死ぬ気で詰める。解けない問題があれば死ぬ気で次に解けるようにする。ミスをしたのなら次は死んでも同じ間違いはしない、と心に誓って取り組む。
死ぬ必要はもちろんないが、この「決死の覚悟」とでもいうべきものが人を自分から動かしていく。
この「決死の覚悟」を伝え続ける1か月が続く。