教材選定については2回ほど「1人会議」と称して日記にしてきた。
まだまだ会議は続くと思うが、今日考えたのは、テキストそのものについてだ。
塾テキストというものは面白いもので、本当に様々なものがある。
以前記事にしたことがあるが、いろいろな用途に合わせた多種多様なレベルと中身をもつ。
あらゆる塾さんが、ああでもないこうでもないと吟味してテキストを選定するのだろう。
中には、市販教材を使う人もいるし(悪くないと思う)、オリジナルの教材を自作する先生もいる。
教材には塾のカラーが如実に表れるものだ。
では、私の好きなテキストは何か。具体名ではない(例外でオリジナルテキストについては日記にした)。
ずばり2点で、それは「基礎習得が手厚い」「問題練習量が多い」の2点だ。来年度はこれにかなうテキストをしっかり選定する。
そして、もう一つは好きなテキストというより、紙面からくる雰囲気だ。
作り手の愛情のようなものが感じられるテキストが好きなのだ。
むろん、全ての教材会社が、「手に取った生徒たちの成績が上がりますように」と祈り、工夫を凝らしていることなんて百も承知だ。だから優れていないテキストなんて一つたりとてないと、私も心から思っている。
だが、その奥に見える「愛情」というものが、手に取った私や生徒に伝わるのを強く感じられるテキストというのが大好きなのだ。
それは「手作り風」のような意匠の問題ではない。「カラー化」のような視覚的訴え方でもない。紙面上の、英語の例文の、数学の掲載された問題の「行間」とでも呼ぶべき場所から伝わる意思のカタマリのようなものだ。
その意思を形にして、塾生に伝え、還元することこそ、講師たる私のなすべき仕事と思って、1人会議はまだまだ続く。