こんにちは。
前回の小学校低学年編に引き続き、今回は1学期の勉強法、小学校高学年編です。
4年生以降が対象のお話です。
低学年編のように一律横並びでよーいドンとはいかないので、場合に分けてお話しします。
場合の分け方は2つ。
3年生が終わった段階で、①学校の成績がいい(よくできるが多い)、②学校の成績が良くない(よくできるが少ない、あるいはほとんどない)の2つです。
学校の成績がいい場合
主として2つのパターンが考えられます。学校の内容が必要十分な場合と、学校の授業が物足りない場合です。
前者の場合は学校の内容をしっかり復習することに重点を置きましょう。例えば、「国語の漢字を完璧にしよう」であったり、「算数は常に100点を狙おう」といった形で学校の内容に寄り添って勉強し、苦手内容をなくす、ミスを直すなどを中心に据える方がいいでしょう。着実に学力をつけていくことを第一目標に据えるのです。
後者の場合は、塾や市販教材などを利用して先取り学習をする方がいいでしょう。学校に今以上の学習の充実を求めるのは不可能ですので、自分たちで満足できる学習環境を整備する必要があります。特に学習指導要領の改定以降、小学校高学年や中学生の学習内容は難しくなっていますので、先取りにより余裕を持った状態で進級・進学できるようにすることは大きなアドバンテージになります(特に公立中学に進学するつもりであれば)。
可能であれば、中学入試の問題をやってみるのも面白い試みだと思います。中学入試の問題は、難問や奇問と呼ばれるものもありますが、総じて知識を使って考えさせる良い問題が多いです。この「考える」という経験は中学生、高校生になった時に大きな武器になりますので、問題に取り組むだけでもしてみると面白いです。受験はしなかったとしても役に立つ場面は多いですよ。
学校の成績が良くない場合
黄色信号だと考え、危機感を持った方がいいでしょう(特に将来進学を考えているのであれば)。
早急に基本の計算や漢字の書き方など、勉強の基礎の部分を、市販の簡単なドリルなどでいいので繰り返し学習させなくてはいけません。3年生までの簡単な内容で勉強に詰まっている場合、必ずと言っていいくらい、4年生の内容は頭に入りません。3年生までの知識を応用する単元が増えるからです。
このままいくと、5年生でまた応用、6年生でさらに応用と、応用が応用を呼びますので取り返しが困難になっていきます。その状態で中学生に上がると、一気に学習は破綻します。中学生編で改めてお話ししますが、この状態になると泥沼になるお子さんやご家庭は少なくありません。
もう一つ危険なのは、4年生以降になると親御さんのコントロールが効きにくくなり始めることです。
本格的な反抗期とはいかないまでも、親や先生の言うことに逆らいだすお子さんが増え始める時期ですから(これ自体は成長のしるしなので悪いことではありません)、学習内容の修正どころか、しつけにまで悪影響が及んでしまいかねません。可能な限り早く手を打たないといけないでしょうし、場合によっては手遅れになりかねません。
まとめ
いかがでしょうか。
小学4年生以降というのは、①学習の内容面、②お子さんの性格面、の両面で非常に難しい時期になります。特に低学年の間に学習習慣が身につかなかったお子さんの場合、「勉強なんかできなくてもいいや」、あるいは「勉強に意味なんかあるの?」といった感じで勉強から逃げるための屁理屈をこねるようになってしまいます。この状態になってしまうともはや手遅れです。
とはいえ、可能性はゼロではありません。覚悟を決めてお子さんの学習態度や姿勢を修正していきましょう。
次回からは中学生のお話です。