こんにちは。
前回に引き続き、塾テキストのお話、今回は「準拠版テキスト」のお話をしましょう。
内容及びレベル感、使用する際の注意点などをお話しします。メインは中学生のお話です。
準拠テキスト
前回の繰り返しになりますが、準拠テキストというのは、「学校教科書の内容に準拠しており、学校教科書の順序に従って、学校教科書の問題レベルを中心としたテキスト」となります。
keyワークや中学必修テキスト、iワークなどがこれにあたります。表紙に「〇〇(教科書の名前や出版社の名前)準拠」などと書かれています。
特徴
英語の場合は教科書新出単語、本文の問題など、数学であれば教科書の問いや練習問題に似た問題など、教科書および学校の授業で扱う内容を意識した構成になっています。繰り返し練習することで教科書の内容を理解することができるようになるのを目的としているのが特徴です。
また定期テストは基本的に教科書範囲から出題されるため、テキストでの演習がそのままテスト対策につながるのもこのテキストの大きな目的です。
ワークブックや確認テストが付属しているものもあるため、定期テストの日程から計算して、計画的に学習を進められる構成になっています。
レベル
主として教科書範囲からの出題のため、難しすぎる問題や発展的な問題は少なく、「基礎から標準レベル」の問題が多くなります。教材会社でも定期テストの分析を行って作成しているので、定期テストの高得点を狙うのにもってこいなレベルと言っていいでしょう。
なお少数ですが、一般的な準拠テキストよりも易しい、基礎レベルの問題を中心とした準拠テキストもあります(iワークパーソナルやSPIRAL、スマートワークなど)。メインテキストとしてではなく、予習用テキストとしてこれら基礎的な準拠テキストを使用している塾もあります。
短所
教科書内容の紹介→例題(確認)→練習といったステップを少ないページ数でこなす形になる関係上、問題練習量が少なめというのが短所と言えるかもしれません。
特に数学や英語(文法確認)で顕著です。
また、これは教材の性質上仕方のないことなので短所とは言えないのですが、入試対策向けの練習には向きません。これ1冊で定期テストから入試まで、というのには無理があります。
使用のされ方
これは塾によって全く異なります。
普段の授業や宿題で使用する(練習量確保のために異なる準拠テキストを複数冊購入させる塾もあります)
普段の授業では標準テキストを使用し、定期テスト前にのみ対策授業用として使用する
授業では一切使用せず、定期テスト前に宿題や自習課題用として与える(難関向け進学塾に多いです)
といった形で使用されるパターンが考えられます。
使用する際の注意
複数回練習することを前提にしましょう。書き込み式テキストもありますが、それだともう一度やり直す、繰り返すときに答えが見えてしまうので、一度目はノートに解答する、間違えた問題にチェックを入れて繰り返し学習の目安にするなどの工夫が必要です。
繰り返す回数はお子さんのレベルによって異なるので一概には言えませんが、一回解いてみてすらすら解けないようであれば(間違いやわからない問題が多いときは)繰り返しが必要と考えましょう。
塾がどういう風に使用するのかによって使い方は変わりますから、塾に確認して使うタイミングや使い方を聞いておくのもいいでしょう。いくら定期テスト前の自習課題と言われても、学校から出される提出課題と両立できなければ使いこなせなくなって終了ですから、よく考えましょう。
小学生向けの準拠テキスト
小学生向けの準拠テキストも、主として「学校授業についていく」目的として使用されることが多いです。ただ前回も触れましたが、小学校では定期テストがありませんから、毎回の単元テストで高得点をとる目的で使用する形になります。だから小学生向けの準拠版テキストは種類が少ないです。もしテキストの種類が選べるのであれば、準拠テキストの方がいいのかを含めてお子さんの成績とよく相談して決めるのがいいでしょう。
まとめ
今回は準拠版塾テキストのお話をしました。
定期テスト対策の核になるテキストなので、しっかり使いこなせば強力な武器になってくれます。
塾で、あるいは家でしっかり繰り返し練習して使いこなしましょう。1回だけやって「はいおしまい」ではもったいないテキストです。
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