数学基礎教材

教材の話。

各教科3回に分け、「基礎」「演習」「受験」のそれぞれについて紹介したい。

今日は数学の基礎教材について。

当塾では数学の基礎教材に「オリジナルテキスト」を使用している。

オリジナルテキストといっても、当塾のオリジナルという意味ではなく、「オリジナルテキスト」という名前で出版されている塾用教材だ。今年度から導入している。

当塾では、このテキストを新しい単元の導入教材として使用している。

この教材を採用するに至った理由はいろいろあるのだが、大きな理由は以下の3つ。

まず一つに、問題レベルがあまり高くないこと。導入の場合は難しい問題はいらない。基礎レベルの問題をしっかり理解させることで理解の土台を作りたい私にはうってつけだった。

次に問題数が豊富なこと。演習用テキストほどではないのだが、授業内や簡単な家庭学習課題にはもってこいな分量だ。基礎の定着は問題演習以外にない。書き込みスペースが広いのと、繰り返し演習は別教材で行えることから、このテキストは書き込みOKとしている。むしろそうすることによってこの教材は「問題集」ではなく「見直し教材」に変わる。実際、演習課題に取り組む際には「見直しなさい」と言ってこのテキストを開かせている。

最後に。これはこのテキスト最大の特徴といっていい。例題に解説が書かれていないのだ。このおかげで、私としてはとても教えやすい。解き方を板書して解説する。大事な情報を書き足させる。ポイントを色を変えたペンで書かせるなど、「参考書を自分で作らせる」感覚で指導できる。丁寧に書かないと汚くなるというデメリットはあるが、それも勉強法指導の一環として活用できる。

余談だが、板書を写す際に「話を聞きながら書き込んでいく」ことは当塾ではNGだ。「こっちが書き終わるまで写すな。まずは話を聞け。」という。理由はいろいろあるが、まず今の子の多くはノート作りの習慣が薄れているので、板書をきれいにまとめられない。はなはだしいのは、私がまだ書いている途中であるにもかかわらず写し始める。案の定、私の板書量が多くなると字が収まりきらなくなる。書く量がはっきりわかってからでないと、字の大きさなどを調整できない。もう一つ言えば、書いているときは書くことに集中しているので、話を聞けていない、頭を回転させられていない。これでは理解などおぼつかない。こういう部分もしつこく言い聞かせながら、悪い習慣は直させていく。矯正といってもいい。

こんな形で、私の指導したいポイントに非常によくマッチしてくれるのがこのテキストだ。確認問題までをしっかり練習させ、演習教材に移行する。次回以降で演習教材のお話をしたい。

におか塾は、尼崎市立花町の「勉強を鍛える学習塾」です。

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