「覚えている」と「知っている」

こんにちは。におか塾塾長の新阜(におか)です。

勉強で一番大変なことは?と聞くと、「暗記」と答える人が多いと思います。

英単語、社会の用語などなど(高校生になると古文単語なんかも加わってきますね)。

ただ、「覚えていても試験になると使えない」ということもよく聞きます。

こういう状態を、私は「覚えているだけ」と呼んでいます。試験で使える状態は「知っている」と呼んでいます。

「覚える」までのプロセス

そもそも、どうしてこのような状態になるのでしょうか。

それは、英単語を「覚えよう」、社会の人名や事件を「覚えよう」としか考えていない点にあります。

勉強に「覚える」という作業は、確かに必要不可欠です。ただ「覚える」までのプロセスによって、勉強の結果が大きく異なるのです。では、そのプロセスの違いとは何でしょうか。

プロセス、すなわち「覚える」ときに何を考えているか、が結果を大きく左右するのです。

間違ったプロセス

ずばり、「覚える」ことだけを目的にして「覚える」ことです。

はっきり言います。これではだめです。なぜか。

「覚える」に「理解」、「学習」、「楽しみ」の要素が入っていないためです。

例えば、新しい歌を買ったりした時、歌詞って全部は覚えていませんよね。どうやって覚えましたか?

もちろん、歌詞はCDや歌詞検索サイトなどで調べられますが、そこに載っている歌詞をただ字だけ見て覚えたりはしないはずです。

歌詞を見ながら曲を聴く。歌詞の深い意味やかっこいい言葉の使い方をみて「いい歌詞だなあ」とか考えたりしながら覚えたと思います。そうやって覚えた歌詞だと、カラオケなどで歌ったりするときに力の入り方が違うはずです。それは曲と歌詞を「理解」したことにつながっているのです。もちろん好きな歌なのですから、「楽しみながら」覚えられたはずです。

翻って英単語です。ただつづりを覚える、何回も書いてみる、声に出してみる、意味を確認する、を何も考えずに繰り返したところで、頭には入りません。定期試験くらいならそれで乗り切れるかもしれませんが、「覚えただけ」では試験が終わった瞬間、どんどん抜けていきます。実力テストになった途端に点が伸びない人にありがちです。

ではどうすればいいのでしょう。

「覚える」から「学ぶ」へ

大切なことは、「覚えようとして覚えている」状態ではなく、「学んだ結果として覚えている、知っている」状態になることです。

英単語なら、「英単語を覚えよう」ではなく、「英単語を知ろう」という気持ちで取り組むことです。

そもそも英単語(英語に限りませんが代表例として)というのは、ただの「暗号」ではありません。英語を学ぶ上での「知識」のひとつです。知識とは、読んで字のごとく、「っていること、認していること」、すなわち「理解していること」なのです。

単語を「覚える」ではなく、単語を「学ぶ」。しっかり意識してほしいですね。

「そうはいっても英単語は数も多いし一つ一つ学んで覚えるのは大変だ」と言われるかもしれません。

ただ、私は「だからこそ学ぶことを実践してほしい」と声を大にして言いたいと思います。

数に押されて「丸暗記」の作業に入りたくなる気持ちはよくわかります。ただ一方で、中学→高校入試→高校→大学入試と考えていくと、その数は増える一方です。作業量が増えるだけです。「学ぶ」姿勢が整っていれば、量が増えても対処できます。

「学ぶ」ことのメリット

一つ一つの知識に関連付けができるようになります。

作業になってしまうと個々の知識はバラバラになりがちなので、一つ一つに同じ労力をかける必要があります。

一方、単語を「知っている」とどうなるでしょうか。関連する知識に紐づけることができるようになり、格段に覚えやすくなります。具体的なお話をするとただでさえ長い文章がさらに長くなるので、簡単に。英単語を学ぶ際には「語源」や「語根」を知っているとそれを頼りにしていくと覚えやすくなります(「語源図鑑」なんて本も出ていますね)。

また、何より「使える」知識になります。ただの勉強ではない、本物の知識になります。

におか塾では

もちろん当塾でも知識はどんどん増やしてもらいます。ただ、単調な「丸暗記」はさせません。作業になるのはテスト前などの「確認」のときだけ。「勉強の指導」を掲げていますので、普段の勉強の中で、「学んで知る」ことを意識させていきます。

におか塾は、「ハイレベルな勉強がしたい」、「難関高校進学を目指したい」尼崎の少人数指導学習塾です。

ぜひお電話(06-6415-7898)、メール(niokajuku2021@gmail.com)、お問い合わせページまで!

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