小学生の進学を考える③ー中学受験ー

こんにちは。

今回も中学受験と公立中学進学を比較して、ポイントをお話ししていきます。

今回は「高校への進学」について

中学受験の場合ー高校進学ー

私立の場合は中高一貫が基本なので、高校受験はありません。ただ国立の場合、付属高校がないなどの理由で高校受験が必要になるところもあります。

では、私立の場合は何もなくても高校に上がれるのか、というとそうではありません。あまりにも成績が悪い、改善の見込みがないと判断されると、公立への転校を促されたり、違う高校の受験を打診されることもあるようです。「肩たたき」と形容されているサイトを見たことがありますが、まさにそんな感じですね。「このままではこの学校にいられませんよ、高校への進学は認めませんよ」ということです。一貫校が高校から若干名の募集を行うことがありますが、その中身は「進学に漏れたり、転校したりした生徒の欠員補充」という意味合いです。

また、高校に上がったとしても、そこではクラス選抜が改めて行われることになります。高校に上がった時に特進クラスに上がる生徒、逆に特進クラスから降ろされる生徒が発生します。受験の時に上位クラスに入ったから、といって安心してはいけません。

内部進学だから楽である、という発想はあり得ません(進学校を選んだ時点で保護者の方にその発想はないと思いますが、お子さんはそう思っていないことも多いです)。高校受験という競争がない代わりに、学校内での順位争いという競争に常にさらされることをしっかり親子ともに(特にお子さん)意識しておいた方がいいでしょう。

これは大学の付属校であっても同様です。成績不振で内部進学ができない生徒は必ず毎年います。

最後にもう一つ注意点を。

内部進学の人は、高いモチベーションを6年間維持し続けることが大学受験には大切です。大学受験の際には、高校受験を経験した人たちもライバルになります。「思春期に受験のための努力を積んできた経験」というのは結構大きいものです。私の高校時代の話ですが、内部進学の人たちよりも、私がいたクラス(外部生のみ)では現役で国公立大学や早稲田、慶応などに合格した人は多かったです。中学の間に中だるみしてしまうと、中学受験で得たアドバンテージなど一瞬で消し飛んでしまいます。

公立中学からの高校進学

特殊な学校(公立の中高一貫などがそうですが、尼崎にはありません)を除いて、高校受験による進学が大前提になります。

多くは公立高校への進学を希望すると思いますが、高校からの募集がある私立高校や高専(高等専門学校)、工業高校などの専門学科、各種専門学校など、多様な選択肢があります。

公立高校への進学を希望する場合、基本的には中学3年間の成績(内申点250点)と学力試験(250点)の合計で合格が決まりますので、中学3年間の学習や学校生活をおろそかにせず、受験対策もしっかりと行うことが、公立中学での生活の鉄則です。通学距離などを進学の参考にする人が多いと思いますが、大学受験まで視野に入れて公立高校進学を考えるのであれば、進学状況や偏差値などもしっかり考慮に入れる必要があります。

他には、私立高校への進学があります。私立高校は内申点をあまり重視しないところが多いので、学力試験対策がメインになります。中学入試と異なり、高校からの募集を行っていない(または若干名の欠員補充しか行わない)私立高校も少なくないので注意が必要です。また入学後、「内部進学生と混ぜられてしまうコース」、「完全に分離して別建てでカリキュラムを進めるコース」、「1年生の間に進度を調整して2年生から内部進学生と混ぜるコース」など、各学校によって内部進学生との関わりが異なります。内部進学の方が間違いなく進度が早いぶん、追いつく努力が求められるケースもあります。加えて、同じ高校でもコース(特進と総合など)によって進学状況が全く異なることが多いので、学校の情報をしっかり調べる必要があります。

まとめ

いかがでしょうか。

どちらに進路を決めたとしても、ゴールを大学進学に置くのであれば、決して楽はできません。

卒業後を見据えた選択をしっかりと考えていきたいですね。

次回は「塾」についてお話しします。

におか塾は、「ハイレベルな勉強がしたい」、「難関高校進学を目指したい」尼崎の少人数指導学習塾です。

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