勉強でいい成績をとってもらうこと。それは間違いなく、塾の仕事であり、塾に対して寄せられる期待の最たるものであることもまた間違いない。
いろいろな塾の先生たちが、成績アップのための取り組みや方策をホームページや広告などの媒体に掲載されている。
私はその中にあって必要なものの一つを、「強くなること」として掲げている。
色々なことを言うし、バカ話も多い私であるが、根本にあるのは「強くなること」以外にないと言って良い。
何かしらの手法に当てはめることで成績を上げるメソッドのようなものも否定はしないし、そういうものに魅かれて塾に通う皆さんのことも全く否定しないし、皆さんそのメソッドを最大限に活かして成績を上げてほしいと願っているが、私はあくまで違う道を行くと決めている。
成績を上げることの奥にあるもう一つの目標、「成績を自分であげに行く人間」になってほしい。人に何かをしてもらって成果を得る人生ではなく、自分で成果を上げられる人生を送ってほしい。
少し前から私が使っている「種まき」という言い方だが、これはとりもなおさず、私自身が塾生一人一人に向かって、「強い人間になりますように」、「強い心で取り組めますように」という、一種の祈りにも似た声掛けを指している。
前の日記で子供への声かけは種まきだ、という趣旨のことを書いたが、これは私の心がけの裏返しでもある。思春期真っ盛りの子たちにはうざったがられるかもしれない、「うるさいなあ」と思われることもあると思うし、場合によっては嫌われるかもしれない。場合によっては親御さんにも同じような思いを抱かれるかもしれない。
それでも私は毎日言い続ける。日記にも書いたが「蒔かぬ種は生えぬ」。そうして毎日まいている種が、今目の前にいる、自分の課題に真摯に向き合う塾生たちという姿で現れてくれているのだ、そしていつか、素晴らしい人間という姿で実らせてくれるのだ。それを信じて、私は今日も種をまき、水をやり続けたい。


